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オンライン・シンポジウム「精神病の対象関係論」
主催:大阪対象関係論研究会/共催:日本ウィニコット協会

日時 2020年10月10日 (土) 15:00~18:15
参加費 参加資格:日本ウィニコット協会会員

参加費:無料
申込方法 電子メールにて件名を「オンライン・シンポジウム参加希望」とし,① 氏名,② メールアドレスを本文に記載の上,下記お問い合わせ連絡先にお送りください。


*参加可能な方に受諾のご連絡と当日の参加の仕方についてメールいたします。



ご不明な点がございましたら,大阪対象関係論研究会事務局までご連絡ください。
お問い合わせ連絡先 大阪対象関係論研究会(objectrelations.osaka@gmail.com)

 Freudは,シュレーバー症例をはじめとするいくつかの論考を通じて,精神病は自己愛に退行した状態であり,妄想は精神病患者の内的状態を外界に投影していると考えた。精神病患者は,自己に没入しているため,分析家との転移関係が形成されないとした。それゆえ,精神分析的な接近を断念せざるを得ないと論じている。
 一方,クライン派の精神分析家たちによって発達早期のこころが探究される中で,精神病についての理解が進んでいった。中でも,Rosenfeldは,精神病患者がよい対象を締め出す一方で,患者を脅かす対象は内面に保持され,マフィアのようなギャング団を形成し,脆い非精神病的な自己を支配するとした。そのため,言葉や正確な解釈によって葛藤状態にある自己の健康な部分に触れることの必要性を力説した。
 クライン派では精神病を葛藤モデルでとらえるが,Winnicottは,精神病は幼少期の環境の失敗によって起こった破綻に対する恐怖への防衛であると述べている。そのため,欠損が生じた段階に戻って補う必要があるとし,「抱えること」の重要性を指摘した。
 Bollasは,精神病患者に特徴的な行動や防衛のあり方について考察している。Bollasによれば,患者は自身の絶滅の空想に対する防衛として,自己を断片化し,対象に投影するという。また,原初の身体感覚的な世界に退行し,対象とは情緒を伴う実際的な関係ではなく,感覚的なつながりであると指摘する。そこでの分析家の仕事は,精神病患者から投影された素材に対する抱える環境として機能することであり,語ることを通じて患者を主体的なポジションに引き込み,表象的機能を取り戻させ,自己を意識へと回復させることである。
 本シンポジウムでは,Freud以降の対象関係論の分析家たちがどのように精神病について理解し,アプローチしていったかを紹介する。フロアを交えたディスカッションを通じて,精神病を再考したい。

プログラム

15:00~15:05 タイムテーブルの確認

15:05~18:15 シンポジウム「精神病の対象関係論」

シンポジスト:作山 洋子 (神戸市スクールカウンセラー)

       館 直彦  (たちメンタルクリニック)

       石田 拓也 (たちメンタルクリニック)

       増尾 徳行 (ひょうごこころの医療センター)

     指定討論 :川﨑 俊法  (たちメンタルクリニック)

  企画・司会:奥田 久紗子 (和こころのクリニック王寺)

        平井 三喜  (梶本こころのクリニック)

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