ウィニコット・フォーラム2024「遊ぶことplaying 再考」

日時 2024年11月23日(土・祝)
場所 オンライン
タイムテーブル 詳細につきましては決まり次第、掲載いたします

本年度のウィニコット・フォーラムのテーマは、「遊ぶこと playing 再考」です。

20世紀のウィニコットが生きていた時代から、文化の発展や広がりもあり、遊びの選択肢が増えたり、質が変わったりしているように思います。自然環境なども変わりつつあるようです。いつの間にやら、ネットやデジタルコンテンツが身の回りにあふれているかのようです。

 この現代、取り合えず令和の日本において、我々や子どもたちは遊ぶこと playing ができているのでしょうか?すなわち小児科医であり精神科医でもあったウィニコットが、現実世界と内的世界の中間領域に見出した、遊ぶことが出来ているのでしょうか。それは想像的、創造的な体験を伴います。楽しいことも悲しいこともあるでしょうが、それは豊かな体験であり、こころを元気にしてくれるものです。

 そう考えるとこの遊ぶことは、必ずしも子どもの遊びという現象にとどまらず、我々が仕事をするとき、研究をするとき、そして少年や青年が学ぶときの体験にまで及んで考えることができそうです。もちろん生活の全般にも及んで考えることが出来ると思います。

「社会に、むなしさを表面的におさめるシステムが拡がっている」(北山修,2024)ように思います。人間にはそのむなしさを、表面的におさめることにとどまらずに噛みしめることが、自らの人生という物語をよりよく紡いでいく上では大切なことではないかと思うのです。今や我々全員が、このシステムに取り囲まれつつも首をひねり、取り込まれてしまわないようにと何とかしのいでいるのかもしれません。

 楽し気なことや刺激的なことの選択肢も増え、面白おかしく生活しているように見える人も多いと思います。とはいえ、ウィニコットが言うような意味での遊ぶこと playingが出来ているのだろうかということをあらためて問い直してみたいと考えた次第です。「だからこそ」でしょうか。

 フォーラムは三部構成です。

  • 講義「遊ぶことについてウィニコットが考えていたこと」

   講師:山﨑 篤(JPS精神分析的精神療法家センター)

  • 講演「デジタル化する日本社会と子どもの遊び」

   講師:生地 新(まめの木クリニック・四谷サイコセラピー研究所)

  • シンポジウム「遊ぶことについて、令和時代の臨床現場で考える」

 シンポジストの先生方に、各々が臨床に携わっておられる現場から、今回のテーマに沿ってご発表頂く予定です。シンポジストとタイトルは以下の通りです。

「子どもを取り巻く社会と遊びの変遷」 渡邊 恵里(川谷医院)

「遊び playと、遊ぶことplaying-トーマス・オグデンの存在論的精神分析について-」 柴田 俊祐(川谷医院)

「オンラインで繋がる遊ぶことと現実」池 志保(福岡県立大学人間社会学部)

指定討論 川谷 大治(川谷医院)

今回はオンラインではありますが、視聴者も交えて、公開討論していきたいと考えております。まずは我々自身が遊ぶことが出来ているのだろうか?という自己点検から入ることになればよいかと考えた次第です。

実行委員長 山﨑 篤

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